新選組へ ~ 連理之枝 ~
【誠】

何度も夏弥と、俺の名を呼ぶ慶喜様
まるで、これが最後のように抱かれることが、切ないと感じた

「慶喜…夏弥は、慶喜だけの夏弥だから」

「嬉しいことを言ってくれるな」

「忘れないで……夏弥を」

「あぁ夏弥こそ、俺を忘れるな?」

「ふっ…忘れたら、思い出させて!」

「こうしてか?」

首元をペロッと舐められた

「やっやめろ!もう、むり!!」

「夏弥が女だったら良かったなぁ」

「女だろ?」

「体はな…」

胸を触ってくる

「むむ…無理だって…」

口では、言ったけど

結局、また抱かれる


明日は、土方さんが迎えにくるらしい
寝不足で倒れないか、心配だ


慶喜様が抱きしめてくれたから
慶喜様に抱きついて寝た

これが、慶喜様と俺の絆なのかな?


また1人になってしまう……


さみしいな……
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