君に捧げる花束を






ひたりと交わしあった視線は、言葉より雄弁だったと思う。





もう、揺るぎのないものを表情に表した清花を見て、野風は何も言わずに首を縦に動かした。




じんわりと、暖かいものが胸のそこに満ちていく。



それだけで強くいられる気がした。




清花はただひたすら感謝をこめて野風を見つめ返したあと、皆に向き直った。







"ありがとう、野風"












「あのね。







私は、もうとっくに諦めてたんだ。」








< 228 / 229 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop