君に捧げる花束を
喉から無理やり出たような、少しかすれた声で美乃莉ちゃんはきっぱりと言い切った。
「私も…それに賛成かな。」
まりあが俯いたままぽつりと言葉をこぼした。
「清花は大事な友達だよ。
でも…先に決まった相手がいるなら、清花は略奪したって事だよね。
清花に悪気がないのはもちろん、わかってるよ。
でも、そう思われても仕方ない状況になっちゃったからには、もう函南君は諦めた方がいいと思う。」
その言葉に、誰も反論する人はいなかった。
優しくて、静かだけれど。
苦しみに満ちた、皆の無言の肯定だった。
ただ、野風だけは唇を引き結んで清花の顔を一心に見つめていたけれど。