君に捧げる花束を
「鈴村君…、鈴村君も、弓道部なの?」
袴姿に右手に灰色の軍手のような物をはめている。男子にしては身長が低くて人懐っこそうな印象の男の子だ。
「そう。」
清花がそう話しかけると、はにかむように笑った。
「出番まで割ともうすぐなんだよ。観戦できるからこっちにおいで。」
「あ、ありがとう!…あの、函南君に渡したい物があって…会うことって出来ないかな?」
そう言うと、かすかに困った顔をした。
「あ!ごめん!無理なら全然いいの!」
「あ!!いや、大丈夫!おいで!」
なんだか悪いことしちゃったなー…。
「清花!あたし達は先に座って待ってるよー!」
「うん、わかった!」
「行こ」