君とカフェで会えたら
可鈴は肩を落とす健吾の姿を見ると言った。
可鈴「先輩··今は出来るだけ愛莉さんのそばに居てください··」
健吾「え?」
可鈴「今愛莉さんのそばに居ないと先輩はきっと後悔すると思うから··シフト代わって欲しければいくらでも私代わりますから!」
健吾「···可鈴ちゃん」
可鈴「愛莉さんに今、一番必要なことは先輩がいつでも寄り添って支えてくれる安心感だと思うんです」
大輝「安里··」
可鈴「愛莉さんには先輩が必要なんです!好きな人がただそばに居てくれるだけで気持ちが救われると思うし、好きな人がそばで支えてくれて自分が元気になることを心から願ってくれているって一番の薬になると思うから··」
すると健吾の目から1粒の涙が流れた。
健吾「ごめっあれ?なんで俺泣いて··」
先輩は両手で顔を覆うと肩を震わせて泣いていた··何度も「ごめん」と言いながら··
その姿にヒロ先輩は湊先輩の傍に行くと背中を叩いて言った。
大輝「お前さぁ!!マジで1人で抱すぎなんだよ!もっと俺ら頼れっつってんだろ!!」
健吾「頼るの下手だよな··ごめん」
大輝「ごめんはもー聞いた」
健吾「そうだよな··ありがとう」
大輝「おう!!」
可鈴「はい!!」
大輝「まっ愛莉さん笑わしたかったら呼べよ」
健吾「いや、お前全力で滑るから止めとけ」
大輝「なんだよ!そこは『頼む』だろうが!」
健吾「いや全力で断る」
大輝「はぁ〜?!ムカつくなお前!!」
可鈴「ぷっ」
大輝「あっ安里何笑ってんだよ!」
この時私は思った
湊先輩ならきっと愛莉さんを支えて行ける
きっと愛莉さんも直ぐに良くなると・・・
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