2・5次元の彼女
夜も更けるころ。
「HARUさん、気持ち悪い。吐きそう」
イリーナがHARUの膝の上にぐったりと倒れこんだ。
テーブルの上には空になったチューハイの缶がいくつも転がっている。
「どうして必ず誰かしら酔いつぶれるんだ」
HARUが沈痛な面持ちで呟いた。
イリーナをベッドの上に横たわらせて、ビニール袋を入れたバケツを用意した。
景斗がグラスに水を注いでイリーナに手渡す。
水とビニール袋を両手に抱えて唸り声を上げるイリーナ。
その背中をHARUが優しくさする。
私は腕時計を確認した。そろそろ帰らなければならない時刻だ。
「もう遅いから、私、帰るね」
荷物をまとめ始めた私をHARUが慌てて引き止めた。
「ひとりじゃ危ないだろ。ちょっと待ってろ、送ってくから」
「ううん、だいじょうぶ。イリーナのこと、看ててやって」
私がHARUの申し出を断ると、おもむろに景斗が立ち上がりHARUの元へと向かった。
「僕がイリーナのこと看てるから、HARUさんはユウさんを送ってきてやってよ」
そう言ってHARUの肩をトンと叩く。
もしかして、私とHARU、ふたりきりになるチャンスを作ってくれたのだろうか。
私が景斗に視線を送ると、景斗はにっこりと微笑んで、無言のまま唇を動かし『がんばれ』の形を作る。
景斗、ありがとう。
景斗の言葉に背中を押され、私とHARUは玄関を出た。
「HARUさん、気持ち悪い。吐きそう」
イリーナがHARUの膝の上にぐったりと倒れこんだ。
テーブルの上には空になったチューハイの缶がいくつも転がっている。
「どうして必ず誰かしら酔いつぶれるんだ」
HARUが沈痛な面持ちで呟いた。
イリーナをベッドの上に横たわらせて、ビニール袋を入れたバケツを用意した。
景斗がグラスに水を注いでイリーナに手渡す。
水とビニール袋を両手に抱えて唸り声を上げるイリーナ。
その背中をHARUが優しくさする。
私は腕時計を確認した。そろそろ帰らなければならない時刻だ。
「もう遅いから、私、帰るね」
荷物をまとめ始めた私をHARUが慌てて引き止めた。
「ひとりじゃ危ないだろ。ちょっと待ってろ、送ってくから」
「ううん、だいじょうぶ。イリーナのこと、看ててやって」
私がHARUの申し出を断ると、おもむろに景斗が立ち上がりHARUの元へと向かった。
「僕がイリーナのこと看てるから、HARUさんはユウさんを送ってきてやってよ」
そう言ってHARUの肩をトンと叩く。
もしかして、私とHARU、ふたりきりになるチャンスを作ってくれたのだろうか。
私が景斗に視線を送ると、景斗はにっこりと微笑んで、無言のまま唇を動かし『がんばれ』の形を作る。
景斗、ありがとう。
景斗の言葉に背中を押され、私とHARUは玄関を出た。