2・5次元の彼女
初めての、ふたりっきりだ……
駅まで10分程度の距離。
私は騒ぎ出す鼓動を抑えながら、一歩一歩をかみしめて歩いた。
横で歩く背の高い彼。横顔は凛としていて格好良い。
私の視線に気づいた彼が、「ん?」と優しく微笑んだ。
しまった、見つめすぎた。
私は不信に思われないよう、とっさに話題を作って切り出した。
「写真、すごく上手だったけど、何か勉強してたの?」
「いや、独学。あれくらいなら、少し勉強すれば誰でも撮れるよ」
「ううん。私には絶対無理だな、ほんっと下手だもん」
写真の下手さには自信があった。
いつも取りたい対象物が端っこにいってしまったり、枠から見切れたりする。
「コツさえ掴めば簡単だよ」
そう言ってHARUは背中を屈めて、私と同じ高さに目線を合わせた。
彼の顔が近くなり、どきりと鼓動が鳴る。
「今度、上手な写真の撮り方、教えてやるよ」
「本当?」
私の言葉にHARUが大きく頷いた。
「じゃあ、今度一緒に写真撮りに行くか」
私は嬉しさで飛び上がりそうになる。
次の口実ができた。またHARUに会うことができる。
「約束だよ?」
「了解」
「忘れないでね?」
しつこく念を押す私に、HARUはプッと吹きだした。
「忘れないよ」
駅まで10分程度の距離。
私は騒ぎ出す鼓動を抑えながら、一歩一歩をかみしめて歩いた。
横で歩く背の高い彼。横顔は凛としていて格好良い。
私の視線に気づいた彼が、「ん?」と優しく微笑んだ。
しまった、見つめすぎた。
私は不信に思われないよう、とっさに話題を作って切り出した。
「写真、すごく上手だったけど、何か勉強してたの?」
「いや、独学。あれくらいなら、少し勉強すれば誰でも撮れるよ」
「ううん。私には絶対無理だな、ほんっと下手だもん」
写真の下手さには自信があった。
いつも取りたい対象物が端っこにいってしまったり、枠から見切れたりする。
「コツさえ掴めば簡単だよ」
そう言ってHARUは背中を屈めて、私と同じ高さに目線を合わせた。
彼の顔が近くなり、どきりと鼓動が鳴る。
「今度、上手な写真の撮り方、教えてやるよ」
「本当?」
私の言葉にHARUが大きく頷いた。
「じゃあ、今度一緒に写真撮りに行くか」
私は嬉しさで飛び上がりそうになる。
次の口実ができた。またHARUに会うことができる。
「約束だよ?」
「了解」
「忘れないでね?」
しつこく念を押す私に、HARUはプッと吹きだした。
「忘れないよ」