2・5次元の彼女
彼女の笑顔が愛おしすぎて。
溢れ出る感情が繋いだ手を伝わって、相手にバレてしまわないかどうか、本気で悩んだ。


それでも
もしも僕があなたに想いを伝えてしまったら
あなたは悩むだろうし
きっとHARUさんを選ぶだろう。

それをわかっていて伝えられるほど
僕は強い男じゃない――


景斗は小さく微笑んだ。
「ありがとう、ユウさん」
彼女の優しさだけで、十分なはずだ。

景斗の笑顔を受けて、ユウもにっこりと微笑む。

結局のところ、ユウとHARUの仲が日に日に深まっていくのを見ていることしかできないと気づいて、景斗は唇をかみ締めた。


やっぱりふたりで会うんじゃなかった。
余計に苦しくなるだけだ。
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