2・5次元の彼女
悩みながら、私はキーボードを叩いた。
『わかった、都合が合えば、顔を出す』
曖昧な返事をしてその場をやり過ごす。
その言葉に乗じたのは景斗だった。
『じゃあ僕もそういうことで』
行くと断言しなかったところを見ると、彼も躊躇っているのかもしれない。
次の瞬間、画面の下に小さなチャット画面が開いた。
景斗から個人チャットの要請だ。
この個人チャットは、会話の参加者を限定できるチャットで、他の誰かに話を聞かれたくないときなどに使用する。
景斗は私にだけその言葉が受け取れるようにメッセージを送ってきた。
『ユウさんは参加するの?』
そんなことを尋ねてくるところを見ると、やはり彼も迷っているのだろう。
『今考えてる』
私は短く答えて、代わりにこちらから質問を返した。
『景斗の場合は、行った方がいいんじゃないか?
イリーナと知り合いになれるチャンスだぞ?』
私の問いに、彼はすぐに反応する。
『イリーナが現実の僕を見たら、幻滅するかもしれない』
彼のメッセージから、不安な様子がありありと受け取れた。
景斗は私と同じく、ゲーム内のキャラクターに恋をしている。
相手はあのイリーナだ。
そのことを知っているのは私だけ。他の人には内緒ということになっている。
どうやったらイリーナに好かれると思う? 以前、そんなことを相談された。
どうやら私は恋愛もお手の物な頼もしい男に見えているらしい。
そんなの、こっちが聞きたいよ。
私だってHARUに、何のアクションも取れないっていうのに。
『わかった、都合が合えば、顔を出す』
曖昧な返事をしてその場をやり過ごす。
その言葉に乗じたのは景斗だった。
『じゃあ僕もそういうことで』
行くと断言しなかったところを見ると、彼も躊躇っているのかもしれない。
次の瞬間、画面の下に小さなチャット画面が開いた。
景斗から個人チャットの要請だ。
この個人チャットは、会話の参加者を限定できるチャットで、他の誰かに話を聞かれたくないときなどに使用する。
景斗は私にだけその言葉が受け取れるようにメッセージを送ってきた。
『ユウさんは参加するの?』
そんなことを尋ねてくるところを見ると、やはり彼も迷っているのだろう。
『今考えてる』
私は短く答えて、代わりにこちらから質問を返した。
『景斗の場合は、行った方がいいんじゃないか?
イリーナと知り合いになれるチャンスだぞ?』
私の問いに、彼はすぐに反応する。
『イリーナが現実の僕を見たら、幻滅するかもしれない』
彼のメッセージから、不安な様子がありありと受け取れた。
景斗は私と同じく、ゲーム内のキャラクターに恋をしている。
相手はあのイリーナだ。
そのことを知っているのは私だけ。他の人には内緒ということになっている。
どうやったらイリーナに好かれると思う? 以前、そんなことを相談された。
どうやら私は恋愛もお手の物な頼もしい男に見えているらしい。
そんなの、こっちが聞きたいよ。
私だってHARUに、何のアクションも取れないっていうのに。