2・5次元の彼女
すぐに答えが出せなかったのは
私が景斗に幸せになって欲しいと思っていたから。

ううん、
私が幸せにしたいと、一瞬思ってしまったから。

一瞬だけど、完全にHARUのことを忘れてしまっていた。
なんなんだろう、私。
さっきから、身勝手すぎる。


戸惑う私に、景斗は手を放した。
「ごめん、冗談。忘れて。
ユウさんがHARUさんのこと好きだってわかってる」

忘れてって……
そんなの
忘れられるわけないじゃん。

何も言えなかった。
何を言っても、景斗を傷つける気がした。

私は景斗に
笑っていて欲しいのに。

なんでそんな簡単なことが難しいんだろう。

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