幸せそうな顔をみせて【完】
自分の言葉に責任を持たないといけないと思ったのはそれからすぐのことだった。火曜日の朝、自分の席に行くと既に今日は副島新は隣の席に座り、パソコンで資料を作成している。電話をしながらでも手はキーボードの上から離れる気配はない。
昨日はあの後、帰りついたというメールが来て、『おやすみのメール』をしてから眠りについていつも通りの朝を迎えたけど、副島新は昨日の夜に私のマンションに突撃したことさえも夢だったかのようにいつも通りに仕事をしている。
それなのに、ちらっと私の顔を見るとドキッとするような魅惑的な微笑みを零すから困ってしまう。恋と仕事は切り離さないといけないと分かっているのに、横で仕事をしている副島新にドキドキしてしまっていた。すぐに電話が終わると、副島新はさっきの微笑みを消してしまい、いつも通りの甘さの欠片もないような声を出したのだった。
「おはよう。来て早々悪いけど、今度の企画の資料を校正をして大丈夫だったらコピー。それとパソコンに新しい資料を送っているから、それを読んで、今度のプロジェクトで使えそうなところをピックアップ。今日の午前中までに頼む」
会社に来て早々。悪いという言葉はあったけど、そんな言葉では言い表せないくらいに仕事が言いつけられる。自分の仕事をしないといけないので、全部は無理そうだった。頑張れば出来るかもしれないけど、そんな無理ばかりをしていたら仕事は出来ない。
「企画の資料の校正とコピーまでは午前中に出来るけど、資料の読み上げとピックアップは午前中には無理です。私も抱えている案件があります」
昨日はあの後、帰りついたというメールが来て、『おやすみのメール』をしてから眠りについていつも通りの朝を迎えたけど、副島新は昨日の夜に私のマンションに突撃したことさえも夢だったかのようにいつも通りに仕事をしている。
それなのに、ちらっと私の顔を見るとドキッとするような魅惑的な微笑みを零すから困ってしまう。恋と仕事は切り離さないといけないと分かっているのに、横で仕事をしている副島新にドキドキしてしまっていた。すぐに電話が終わると、副島新はさっきの微笑みを消してしまい、いつも通りの甘さの欠片もないような声を出したのだった。
「おはよう。来て早々悪いけど、今度の企画の資料を校正をして大丈夫だったらコピー。それとパソコンに新しい資料を送っているから、それを読んで、今度のプロジェクトで使えそうなところをピックアップ。今日の午前中までに頼む」
会社に来て早々。悪いという言葉はあったけど、そんな言葉では言い表せないくらいに仕事が言いつけられる。自分の仕事をしないといけないので、全部は無理そうだった。頑張れば出来るかもしれないけど、そんな無理ばかりをしていたら仕事は出来ない。
「企画の資料の校正とコピーまでは午前中に出来るけど、資料の読み上げとピックアップは午前中には無理です。私も抱えている案件があります」