幸せそうな顔をみせて【完】
「副島さんも一緒ですか?」
出来るだけ平静を装いながら言葉を選ぶ。小林主任は私と副島新の関係を知らない。隠すつもりもないけど、おおっぴらにするものでもない。それに今はこれから先もどうなるか分からない状態だったので緊張しながら、言葉を選んだ。
「ああ。今回の副島の案件が絡んでいて、本社と一緒に契約に持ち込むつもりなんだ。副島のあたっている会社は業績がいいので、ここだけでなく東京の本社も一緒に絡め取るつもりなんで、その打ち合わせだよ」
「新規企画の分ですか?」
「いや、別件」
副島新は私が悔しいと思うくらいに仕事が出来る。その中の一つの案件が本社を巻き込んでのものなのかもしれないけど、小林主任も自ら赴くほどの規模の仕事をしていると思うと羨ましくなる。そして、自分の今の状態を思うと少しだけ声が小さくなる。
「そうなんですね」
「ああ、でも、瀬戸さんも自分の仕事をしっかりとしているだろ。もちろん営業に携わるからには数字を追わないといけない。でも、人と比べたら駄目だよ。比べるのは昨日までの自分。昨日よりも頑張っていればいいだろ。副島は確かに将来が楽しみだと思う。でも、同じように瀬戸さんの将来も楽しみに俺は思うよ」
優しい言葉だと思った。今の私に一番欲しい言葉を主任は私にくれる。
「頑張ります」
「ああ、俺も頑張らないと俺の前に立ちはだかる壁もかなり厚いからね」
そういうと小林主任はクスクスと笑うのだった。
出来るだけ平静を装いながら言葉を選ぶ。小林主任は私と副島新の関係を知らない。隠すつもりもないけど、おおっぴらにするものでもない。それに今はこれから先もどうなるか分からない状態だったので緊張しながら、言葉を選んだ。
「ああ。今回の副島の案件が絡んでいて、本社と一緒に契約に持ち込むつもりなんだ。副島のあたっている会社は業績がいいので、ここだけでなく東京の本社も一緒に絡め取るつもりなんで、その打ち合わせだよ」
「新規企画の分ですか?」
「いや、別件」
副島新は私が悔しいと思うくらいに仕事が出来る。その中の一つの案件が本社を巻き込んでのものなのかもしれないけど、小林主任も自ら赴くほどの規模の仕事をしていると思うと羨ましくなる。そして、自分の今の状態を思うと少しだけ声が小さくなる。
「そうなんですね」
「ああ、でも、瀬戸さんも自分の仕事をしっかりとしているだろ。もちろん営業に携わるからには数字を追わないといけない。でも、人と比べたら駄目だよ。比べるのは昨日までの自分。昨日よりも頑張っていればいいだろ。副島は確かに将来が楽しみだと思う。でも、同じように瀬戸さんの将来も楽しみに俺は思うよ」
優しい言葉だと思った。今の私に一番欲しい言葉を主任は私にくれる。
「頑張ります」
「ああ、俺も頑張らないと俺の前に立ちはだかる壁もかなり厚いからね」
そういうと小林主任はクスクスと笑うのだった。