幸せそうな顔をみせて【完】
白を基調としたどちらかというとシンプルで上品な感じの店構えで、置いてある一つ一つがデザイナーの求める雰囲気を最大限に発揮するために配置されているような空間が広がっていた。まるでどこかの雑誌の一ページがそのまま表れたような空間に視線を奪われる。
白い大理石の床に趣のある赤茶色の濃淡で模様を描くラグマット。そして、その印象的なラグマットの雰囲気とは違う布製のソファが置いてある。布製のソファは生成りの無地の布で作られていて、シンプルなのに可愛らしさを醸し出す柔らかそうなものだった。座ったらどんなに気持ちいいだろう。
ラグの横にはウォールナット色のテーブルが置かれていて、その間にアクセントのようにダークブラウンのスツールが置いてある。
テーブルの上には真っ白な皿とピカピカに磨かれたグラスでテーブルコーディネートがされていて、反対側に置かれてあるコンソールテーブルの上には空間を引き締める効果を十分に発揮している観葉植物が配置されている。
「こういう部屋は好きか?」
上品で魅力的なコーディネイトに目を奪われていた私は副島新の声で急に現実に引き戻されたような気がした。
「うん。すごく好きかも」
こんな部屋でコーヒーを飲んだらゆったりとした気分に浸れるだろうし、それに癒されると思う。もしも、これが私の部屋だったら、横には…副島新がいるのだろうか?
そう思うと、自分の妄想に急に顔が熱くなるのを感じてしまった。
白い大理石の床に趣のある赤茶色の濃淡で模様を描くラグマット。そして、その印象的なラグマットの雰囲気とは違う布製のソファが置いてある。布製のソファは生成りの無地の布で作られていて、シンプルなのに可愛らしさを醸し出す柔らかそうなものだった。座ったらどんなに気持ちいいだろう。
ラグの横にはウォールナット色のテーブルが置かれていて、その間にアクセントのようにダークブラウンのスツールが置いてある。
テーブルの上には真っ白な皿とピカピカに磨かれたグラスでテーブルコーディネートがされていて、反対側に置かれてあるコンソールテーブルの上には空間を引き締める効果を十分に発揮している観葉植物が配置されている。
「こういう部屋は好きか?」
上品で魅力的なコーディネイトに目を奪われていた私は副島新の声で急に現実に引き戻されたような気がした。
「うん。すごく好きかも」
こんな部屋でコーヒーを飲んだらゆったりとした気分に浸れるだろうし、それに癒されると思う。もしも、これが私の部屋だったら、横には…副島新がいるのだろうか?
そう思うと、自分の妄想に急に顔が熱くなるのを感じてしまった。