【続】キミとひとつになれたら
「四ノ宮くん……」
しゃがみ込んで、気絶する彼の顔を覗き込んだ。
せっかく可愛らしい顔なのに。
火傷のせいで台無し。
四ノ宮くんには本当に酷い目に遭わされたけど。
でも、良い思い出だってある。
「っ……四ノ宮くっ……」
様々な感情が一気に込み上げてきて、小さな声を漏らしながら泣いた。
戻れたらいいのにね。
付き合い始めてばかりの頃に。
ただ、純粋に想い合ってただけだったあの頃に。
「……小春ちゃん?」
私を呼ぶ小さな声がした。
ハッと我に返ると、四ノ宮くんが心配そうに私を見ていた。