暫定彼氏〜本気にさせないで〜
社長である伯父さんの突拍子もない発言にサイボーグ樋山さんも普段よりは慌てた様子で言う。


「社長、何を仰るんです。ご冗談が過ぎます。」


「そうよ、伯父さん冗談キツイよ。」


「いや、冗談じゃない。私は本気だ。」


「にしても唐突過ぎだよ。ねっ、樋山さんもそう思いますよね?」


「はい、そうですね。社長がそのような事を仰る真意が私には分かりません。」


「真意も何も沙紀もそろそろそう言う話があってもいい年頃だし、何よりお前の母親が口煩く言うんだよ。兄さん、いつまで沙紀を働かせる気なのって。私は昔から妹には弱いからなぁ。」


「伯父さん…」


確かにうちのお母さんならいいそうな事だ。


そしてうちのお母さんに伯父さんが弱いのも確かだ。


きっとたった一人の妹だからだろうか。


伯父と母が子供の頃、会長である私の祖父は仕事で殆ど家にいなかったらしい。


会社を大きくしようと必死だったのかもしれない。


甘えん坊で寂しがりやの母を伯父はよく面倒を見ていたそうだ。


「樋山くんは今年いくつだったか?」


「はい、この月末の誕生日が来ると36になります。」


私よりも7つ上なのかぁ。


結構、いや、かなり若く見える。


だけどさぁーーー
















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