暫定彼氏〜本気にさせないで〜
「すると沙紀より7つ上と言う事か…尚更、君もいつまでも一人で居らずに身を固める事を考えなさい。出世が遠退くぞ。」


伯父さんの暴走は止まらない。


「社長、恐れ入りながら言わせて頂きますが、私なんかに沙紀さんは勿体ないです。どうかこの話はこれきりでお願い出来ませんでしょうか。」


「なんだ、誰か特定がいるのか?」


そうだよ、サイボーグとは言えこんなに格好いい人だもん。


彼女くらいいるでしょ?


「いえ、そういう人はおりません。」


えっ、いないの?


そうは言っても……


「ねぇ、伯父さん樋山さん困ってらっしゃるじゃない。この話はもう終わりにしようよ。」


「沙紀は誰か良い人でもいるのか?」


良い人って………


いたよ。


暫定だけどね。


彼氏がいたよ。


少し前までね……とは言えないよねぇ。


「なんだ、いるのか?」


「い、いない、いないって。でも、ほら、今回のは無し。私が相手じゃ樋山さんに釣り合わないって。伯父さん、私仕事に戻って良い?社長室に行ったきり帰ってこないってなると社内で変な噂がたっちゃう。」


私がソファから立ち上がろうとするとーーー
















「社長、失礼でなければ沙紀さんを食事にお誘いしても宜しいでしょうか?」










えっ、どど、どゆ事?


キョドり捲くる私に反して樋山さんは相変わらず無表情のままだ。









< 127 / 229 >

この作品をシェア

pagetop