嫌いになりたい
「初めてなのに、亜弥って結構淫乱なんだな」


荒い息を整えながら、満足そうに微笑む


あれが本当に気持ちよさそうに見えたのなら、健太はあたしのことをちゃんと見ていない


彼が居なくなっても残る下腹部の違和感


「めちゃくちゃ喘いでたじゃん」


あたしのお腹を拭きながら、嬉しそうに声を上げた


「なあ」


「………何…?」


半分放心状態のまま、素っ気なく返事をする


「もう一回してもいい?」


「は?」


慌てて両肘をつき、上半身を起こした

健太の指は、もう既にあたしの中で動いている


「ちょっ………止めて!」


その手を払い除けると、拍子抜けした彼と目が合った


「何で?」


何でって…


「したくない」


「あんだけ気持ちよさそうにしてたじゃん」


「………よくない…」


「は?」


呟くように吐き出したあたしの言葉に、健太は眉を寄せる
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