嫌いになりたい
「今…仕事中?」
『え………あ、うん。そう』
「………そっ、か…。邪魔して…ゴメンね、じゃあっ」
言いたいことだけ言って、電話を切る
これ以上喋ってたら、泣いてしまいそうだったから
「───っ」
胸の奥がギューッと締め付けられるように痛い
『俺重い女、嫌いなんだ。たかが一回寝たぐらいで彼女ヅラすんの、やめてくんない?』
章吾はホスト
だから誰にでも優しいし、誰でも抱けるんだ
あたしもたった一晩関係を持っただけ
勘違いしちゃダメ
「………っ…、ふ………っく…」
お腹の底から、熱いものが込み上げてくる
『誰にでも、人に言えないことや言いたくないことの一つや二つはあるんじゃない?』
『太陽から光を浴びて、地球からまったく見えなくなる『月』が俺みたいだな…って』
切なげな章吾の表情が、頭から離れない
彼と『ミユキ』がどんな関係かは分からないけれど
『ミユキ』って人だけが、章吾の特別な人なんだから………
次から次へと流れ落ちる涙
顔を埋めた枕が冷たく濡れていく
もう、誰も好きにならないって決めたのに…
『え………あ、うん。そう』
「………そっ、か…。邪魔して…ゴメンね、じゃあっ」
言いたいことだけ言って、電話を切る
これ以上喋ってたら、泣いてしまいそうだったから
「───っ」
胸の奥がギューッと締め付けられるように痛い
『俺重い女、嫌いなんだ。たかが一回寝たぐらいで彼女ヅラすんの、やめてくんない?』
章吾はホスト
だから誰にでも優しいし、誰でも抱けるんだ
あたしもたった一晩関係を持っただけ
勘違いしちゃダメ
「………っ…、ふ………っく…」
お腹の底から、熱いものが込み上げてくる
『誰にでも、人に言えないことや言いたくないことの一つや二つはあるんじゃない?』
『太陽から光を浴びて、地球からまったく見えなくなる『月』が俺みたいだな…って』
切なげな章吾の表情が、頭から離れない
彼と『ミユキ』がどんな関係かは分からないけれど
『ミユキ』って人だけが、章吾の特別な人なんだから………
次から次へと流れ落ちる涙
顔を埋めた枕が冷たく濡れていく
もう、誰も好きにならないって決めたのに…