ナナ色Heart
ナナはニコニコ笑いながら俺を見上げる。

身長185センチの俺に比べ、ナナは160センチ足らず。

「……チビ」

ナナは俺のチビ発言に一瞬眼を真ん丸にしたが、すぐにムッとして口を尖らせた。

「急に何でそんな意地悪言うのー??」

「……」

俺は、一心にこっちを見上げる綺麗な瞳に息を飲んだ。

けどすぐに、視線をそらして横を向いた。

……そーゆー瞳でジッと見つめるから、他の男が寄ってくんだろーが!

「蓮ってば!」

「帰るぞ」

「……きゃあ!」
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