オフィスの華には毒がある
何だかんだと喋りながら歩いて、電車に乗って。
電車の中では本当にこんな風に『守ってます』感を出して隣に誰かに立たれることなんて、初めてかも?という心の声(しかも動揺から震え気味)を読まれないよう、あくまでもなんてことない風を装うことにいっぱいいっぱいで。

何を言われたのか何を言ったのか、正直よく覚えていないままに、目的地に着いて、電車を降りて。


……その間、何度となく来る『さりげないボディタッチ』や『さりげない手繋ぎのお誘い』をかわし続けて。


……映画館に着く頃には気疲れで3歳はフケたような気がした。
それ、致命的なんですけどね。


そして、何度となく斉木くんをこっそりと傍観してしまう。

にこにこと、とても感じよく、人に不快感を与えない雰囲気。
イケメンなのに、ワイルド寄りではなく、どちらかというと可愛らしい要素があるため、女子には取っつきやすいというか、警戒心を持たせないというか。
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