オフィスの華には毒がある
自分がどんな顔をしているのかなんて分からないけど、主任の少し色素の薄い、なぜか困ったように見えるその瞳から目が離せない。


言いたいことは沢山あるのに。


「……じゃ、そんなわけで 」


気がつくと女子プロレスラー(酷い)と、斉木くんの話は終わったようで、斉木くんの声にハッとする。


さっき、斉木くんが話始めた時に自然に離れた手をまた取られないよう、必死で距離をとろうとする。


結局、斉木くんに腰の辺りに手を添えられてしまう。

主任とフェロモンさんチームとすれ違ってから、願う。

″どうか主任が振り返りませんように″と。

腰に回された手を見られたくなくて。
そういうんじゃないんです、と言いたくて。


わたし、変だ。
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