オフィスの華には毒がある
て言うかさ。主任の言っていた″好きになる資格がない″って……もしかして、フェロモンさんと付き合っているから、ってこと?
だとしたら、そりゃそうだ。

あの二人が付き合っている。


……そう考えるとしっくりくる点はたくさんある。
それこそ、この間の土曜日に鉢合わせしたけど、その時点でフェロモンさんは主任に相談する必要のないくらい、かわいらしい感じになっていた。
こけしでもなければ、パープルのアイラインでもなく、フェロモンむんむんでもなかった。

やっぱりあれはただのデートだったんだ……。


そして、そういうちゃんとした相手がいるから、わたしのキスも主任はスルーした。それが精一杯の優しさで。

……この間の手繋ぎに関しては……うん、普通に酔っ払っていたのかもね。単純に。


あーあ。
何をやっているんだろう、わたし。


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