クリスマスプレゼントは靴下に




「な、なんじゃ、こりゃあーーー!」



ありえない。
信じられない。
見られない。



鏡に映ったおのれの姿に、冷や汗が流れた。
休みの日、気を抜いてひきこもりをしてる時よりもまだずっと酷い。
宅配が来ても、とてもじゃないけど出られないレベルだ。



(……そっか……)



鏡を私はようやく気が付いた。
きっと、彼は我慢してたんだ。
気持ち悪い女がなにかと世話を焼いてくれるのを、迷惑だと感じながらも優しいからずっと我慢してたんだ。
で、通りで私がいなくなったのをこれ幸いと逃げた……



(最悪だ……)



せっかく理想の相手に出逢えたっていうのに、よりにもよってそんな時に、人生最悪の顔をしてたなんて……



神様……
それはあまりな仕打ちです。
ぬか喜びっていうのは性質が悪い。
それなら、いっそ、あの人に出会わせないでほしかった。



(うぉーーーーー…)



悲しくて悔しくてやけくそで……
私は、思いっきり泣きわめいた。
家にあったアルコールを全部飲み尽し、泣いて、歌って、踊って、一人で騒ぎ倒した。



あまりにも情け無い恋の結末に、無理矢理けりをつけるために……
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