クリスマスプレゼントは靴下に




「おはよう!」

「あ…おはようございます。」



結局、私は三日間仕事を休んだ。
土、日も含めると五日間だ。
こんなにまとめて休んだことは、今まで一度もなかったはず。
だから、金曜に上司に出て来てほしいと言われた時もすっぱりと断った。
今までの私は働き過ぎたんだ。
でも、今の私には、もうがむしゃらに働かなくてはならない理由もない。
休みたい時には休んでやる!



(これからは生き直すんだから……!)



本当は今の仕事も好きじゃない。
私はもっと人と接する職業…なにかのお店とか飲食業とかそういう方が好きなんだ。
だけど、当時はとにかくお金が必要だったから、選り好みは出来なかった。
その後も転職の機会を逃し、いつの間にか月日は流れて……もうこんな年になったら冒険なんか出来ないし、最近の不況を考えると、ここに居座るのが一番楽で安定してるから仕方なくいるだけ。



(つまらない生き方だけど、みんなそんなもんよね。)



そんなことを考えながら、仕事の準備をしていると……
なんとなく、周りの雰囲気がおかしいことに気がついた。

みんなが私のことをちらちら見てる。
中には笑ってる人もいたような気がする。
……でも、どうして?



私はポーチを持ってトイレに立った。
鏡の前で一回転。
特にどこもおかしなところはない。



(考え過ぎだったのかな?)



釈然としないながらも、思い当たることもなく…私は、トイレを後にした。



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