クリスマスプレゼントは靴下に
「あ…」



トイレを出た途端に、馬鹿前島と遭遇し、その時、前島は、おどおどしたようななんとも言えないおかしな反応を見せた。



(なんだ、こいつ…なんか様子がおかしいな。
あ、私が休んでる間に、また何か失敗したのか?)



気にはなったけど、こっちから聞くようなことでもないと、私はそのままその場を立ち去った。



「……あの、中井さん……」

私の背中に、前島の声が響いた。



「何?」

「あ、あの……」

前島はなにか言いにくそうにして私の前に立ち止まる。
やっぱり思った通りだ。
前島は、またなにかやらかしたんだ……全く、もう~っ!!
私の苛立ちに気付かないのか、気付いてるからこそ言いにくいのか、前島はもじもじするばかりでなかなか話し出さない。



「何なの?はっきり言いなさいよ!」

ちょっと大きな声を出したら、前島は頭を上げ、私の顔をじっとみつめた。



「じゃあ、はっきり言いますけど……
さすがに、俺、無理っすから。
年もだけど、全然タイプでもないし……
……悪いけど……俺のことは早く忘れて下さい。」

「……は?」



何?
どういうこと?
こいつ、一体、何を言ってるの?
私はまったくわけがわからなかった。
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