クリスマスプレゼントは靴下に
まぁ…つまらない嘘を吐いてしまったことには、なんとも言えない気持ちを感じてたけど、かといって、前島におかしな誤解をされたままなんてやっぱりいやだもん。
こういうことははっきり言ってやらないと…!



そう…私の好きなタイプは、前島とは全く違う……
大人で穏やかな笑顔で微笑む人で…



そんなことを考えると、自然とあの人の顔が頭に浮かぶ。
もう吹っ切ったはずなのに…どうして!?

いやだな…私ってば、本当に諦めが悪過ぎる。

いくら私が想っても、あの人は私のことなんてなんとも想ってない。
……そりゃあ、気持ち悪い奴だとは思ってるだろうけど。

第一、私はあの人のことを何も知らない。
年も名前も住んでる所も…
それは、つまり、探しようもないってことで…

ま、みつかったところでどうにもならないわけだし、その上、みつかるはずもないんだから、そうなりゃ、やっぱり諦めるしかない。



(引きずるなんて、女々しいぞ!)



私は自分にそう言い聞かせ、喝を入れた。
私は女ではあるけど、普段はけっこう男らしいんだ。
じめじめしてるなんて似合わない!
そう思って、あらためて彼のことは頭から消し去った。



ところが、数日経った頃……



「中井さん、聞きましたよ!」



坂本さんが意味ありげな顔をして、私に声をかけてきた。



「聞いた……って、何を?」

坂本さん達はにやにやと意味ありげな笑みを浮かべてる。



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