甘い彼。
「ついたー、じゃあ行ってくる!」


職員室の方へ走って向かう瑠羽ちゃん。


そしてぽつぽつと増えてきた生徒達。


冷たい目で私を見る。


…居心地が悪い…。


自分の教室に黙って向かう。


私の席は窓側の一番後ろ。


前の席は空いている。


「…はぁ、まだ誰もいないか」


あの人達は…遅いのかな。


今日は遅く来てくれたらいいな。


「あれ?誰かいる…も、桃羽…」


愛乃…!?


なんでこんなに早いの…。


愛乃が来るとそれに合わせて羽澟の皆もやってくる。
< 41 / 74 >

この作品をシェア

pagetop