甘い彼。
「なんでまた学校に来てんのお前」


愛乃の後ろから来たカイが私をどんどん落としてゆく。


「また愛乃をイジメに来たんだろ、昨日は遊園地でのうのうと遊んでたくせに」


リクが私を責める。


「…何しに来た、お前」


翔が冷めた目で私を見る。


「僕女嫌いなんだよねー」


あの時に見せてくれた笑顔が本当なのかと疑う程に、

冷めた顔をする弥佳。


「…早く転校してはどうですか?」


私を壊していく羽澟の皆。


これ以上言われたら、私は崩壊する…。


「早く消えてくれ…」


翔の一言で、


私の心は完全に崩壊した。

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