甘い彼。
「瑠羽ちゃん…」


「あれー、女の子一人囲んで何してんの?イジメ?」


トコトコと瑠羽ちゃんが近づいてくる。


「桃っち〜遅くなってごめんね?」


「ううん、大丈夫だよ瑠羽ちゃん」


「なら良かったー…それよりなんでそんなに冷たい顔してるの?目も赤い」


あは、瑠羽ちゃんにはバレてる。


私の席の前に座って頭を奏さんみたいにぽんぽんしてくる瑠羽ちゃん。


「お前…あん時の」


「ん?あ!遊園地にいた最悪店員!」


「は!?んだとてめぇ!」


「落ち着きなさいリク、全くもう…あなたは誰ですか?」


「え?名乗るわけないじゃん?それより桃っちこの学校でパーティーあるんだって!!」


ぱ、パーティー?


「2人1組でねー、まぁ男を誘うしかないね」


男…?


奏さん…行くかな?


「はっ、残念だな女、そこにいる野々宮 桃羽は裏切り者、この学校1の嫌われ者だぞ」


…弥佳…ねえお願い…そんなこと言わないで…。

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