甘い彼。
「瑠羽、話して」


リビングにある机には1つのパソコン。


その前には瑠羽さんがいて、操作をしている。


それを取り囲むように皆が座る。


「おっけーい…桃羽ちゃん正直に答えてね」


「はい…分かりました」


「君は…羽凜の姫だよね?」


「今は…違う」


「今は?どういうことかな桃羽ちゃん」


優しく私を怖がらせない声音で問いかけてくる瑠羽さん。


「私は…親友であった愛乃-ナノ-と羽凜の姫になりました」


一言ずつ、しっかりと話を続けていく。


奏さんは後でいいって言ってくれたけど。


今言わないと、今がいい機会なんだから。
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