立花課長は今日も不機嫌

一呼吸おいて、コクンと頷いてみせた。


「あのですね、立花さんが急に気を失っちゃったものですから、どうしたらいいのか分からなくて」


のこのこ座っているわけにもいかなくて、立ち上がって直立不動。
私がここにいる理由をまくし立てるように口にする。

やっぱりこの目に睨まれると、身体が固まってしまうことに変わりはなかった。


「それで、良樹さんに助けを……」

「兄貴に?」

「す、すみません、勝手なことして。すぐに帰ります」


そばに置いていたバッグを手に取り、大慌てで退散の支度をしていると


「悪かったな」


立花さんがポツリと呟く。


え……?

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