立花課長は今日も不機嫌

私は一介の事務員。
しかも、全面的に私が悪いときているのだから。


でも、どうしてそこまで譲歩してくれるんだろう。
疑念が湧き上がる。


――もしかして。


「何かほかに条件があるんですか?」


例えば、その代わりに性的関係を強要するとか。

私じゃ役不足だと言われそうなことには、この際目を瞑るとして、だ。


ところが私の推理に、立花さんが“はぁ?”というような表情を浮かべる。
どうも違うらしい。


それじゃ、きっとこれだ。


「立花さんって、ああいうお店が好きなんですか?」


恐る恐る、でも意を決して言ってみる。


キャバクラ好きだということをバラさないこと、とか。
キャラに似合わないからこそ、隠しておきたいという思惑があるのかもしれない。

きっとそうに違いない。

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