立花課長は今日も不機嫌
副業絡みではいろいろと迷惑をかけたけれど、今、不機嫌にさせる要素はなさそうなんだけれど……。
「岩瀬さん、申し訳ないが、その望みは叶えられない」
「……はい?」
さすがの岩瀬さんも、それには驚いたようだった。
そういう私も立花さんの言葉が100%理解できなくて、その横顔を疑問符だらけで見上げた。
「行くぞ」
「え? え?」
ポカンと口を開けたままの岩瀬さんに構うことなく、立花さんが私の腕を強く引く。
ズンズン進む足。
気づいてみれば、私たちは駐車場が見えるところまで来てしまっていた。
「あのっ、ちょっと待ってください」
後ろ髪を引かれる思いのまま、半ば引きずられるような格好の私。