立花課長は今日も不機嫌

「飛んだ邪魔が入ったな」

「あのっ……」


ドアを一枚隔てた向こうには、みんながいるというのに。

見られたら大変だという思いから、立花さんの胸を軽く押す。
けれど、そうすればするほど、立花さんの腕の力は強まるばかり。


「……立花さん、ちょっと待ってください」

「何を待てと?」

「腕が……」


まだ完治していない。
その腕でこんな……。


「こんなの怪我のうちに入らない」


言うなり、私を更にきつく抱き締めた。

突発的事態に驚く反面、嬉しさに胸が高鳴る。
けれど……

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