立花課長は今日も不機嫌
よし、もう一度。
意を決してそのテーブルへそーっと振り返ると――……。
――っ!
どこからどうみても、そこで気難しい顔をしているのは、立花さんに他ならなかった。
バッチリ合った視線は吸引力が強烈で、このまま吸い込まれてしまうんじゃないかとさえ思うほどだった。
私が辞めたかどうか偵察に来たんだよね……。
それ以外考えられない。
それとも、前回来た時にお気に入りの女の子を見つけたとか。
……と違う角度から検証してみたけれど、それなら一人でテーブルにいるはずがないという結論しか導き出せなかった。
痛いほどの視線を何とか振り切り、お客さんへと向き直る。