立花課長は今日も不機嫌
「……それはおいくらですか?」
「こちらは、24,450円となっております」
さっきの万年筆で免疫が少しは付いたらしい。
24,450円でも十分高いはずなのに、安いと感じる心理の不思議。
デザイン的に劣るわけじゃない。
これにしよう。
「それじゃ、そちらをお願いします……」
立花さんは納得してくれるかな……。
壊してしまったものとの価格差に、ほんのちょっぴりの不安を抱えながら、小さく息を吐いた。