女神の微笑み
でもついに、車が通りそうな通りに出たと思ったのだが、そこにはタクシーはおろか、通る車の数ですら、まばらだった。

アヤにはここがどこかもわからないため、どっちに向かえばいいのかなど、わかるはずもなかった。

力尽きたアヤがその場にへたりこみそうになった時、天はこの時だけ、アヤに味方することを決めたのか、アヤには近づいてくる<空車>の文字が見えた。
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