女神の微笑み
その時、そう言ったさくらが、そのままソファーに倒れこんだ。

しばらくの沈黙が流れ、聞こえてきたさくらの寝息が、今眠りについたことを告げた。


「睡眠薬、入れたんだ」

状況を見ていたユミが言った。

「うん、早く運ぼ?そっち持って」

二人はさくらをアヤの寝室へと運び、後ろ手にした手を予(あらかじ)め用意しておいたロープで、縛りつけた。

こうするしかなかった。

そう信じることで、二人はうしろめたく感じる思いを、抑えつけていた。


< 239 / 252 >

この作品をシェア

pagetop