女神の微笑み
さくらだ。
一人でいる時間も多くあるアヤだが、誰かといる時はたいてい、ユミと、この黒木さくらと共にいることが多い。

他者から見た三人は、校内でも噂になるほど可愛くもあり、また美しくもある三人だった。

「今からフケない?」

二人を待っていたさくらが言う。

「またあ?なんかおもしろいことでもあるの?」

ユミが答える。

「特にないんだけどね、なんかつまんないよね、学校。アヤも、どっか行かない?」


「別にどっちでもいいけど、まだ来たばっかじゃん?もうちょっと後でね」


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