春色最中のコンチェルト
静かな笑み。


「私…」

本音を言いかけたところに新幹線が到着した。



「…乗る」

「うん」



短い会話だけ交わし、席へ乗り込む。


すぐに車内販売カートがやって来た。


買ってきたペットボトルの緑茶も無くなっていたので、今度は烏龍茶を買う。

ついでに小さな抹茶あんみつも。

アッサリした抹茶味の寒天に白玉と甘いたっぷりの餡、栗が乗っている。


ペラッと蓋を開けてスプーンで掬った。


これはこれで美味しい、んだけど。



何だか酷く淡白な味がした。




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