最高の恋の見つけ方
一瞬、迷ったけど、断る理由もなくて、純にエスコートされるまま、助手席に座る私。



「なんか、凄い派手なマフラーしてるね、絵里」



私の虹色のマフラーにコメントする純。



「いいじゃん、こういうの、好きなの」



「もちろん、べつに構わないよ」




それから、無言になって、車を走らせる彼。



防波堤で車を止めると、私をじっと見つめた。




「すごく、会いたかった」




私は無言で、目を逸らした。




「ずっと、どうして絵里がそばにいないんだろうって思ってた。いつもそばにいて欲しいから、恋人になってよ」



少し、赤い顔をした純が、私の両手を握る。本気で言っているんだって分かった。




「俺たち、始まりが間違ってたけど、俺の気持ちだけは確かだから。これから、もう一度始めない?」



抱きしめられたとき、純の匂いがした。身体はまだ覚えていた。



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