最高の恋の見つけ方
「葵くん、私と別れてから、元気にしてるでしょ」



葵ママは、小さくうなずいた。


「葵は、絵里ちゃんが大人になって、離れていくのが、怖かったのかもしれない。それでどんどん束縛するようになったのかも」


「私も葵くんの望み通りになりたいのに、上手くいかなかった。葵くんの要求は、どんどん増えていって」



「葵は、今は普通に戻ったようだから、やっぱり絵里ちゃんのおかげね、本当に、ありがとう。つらい思いさせて、ごめんね」



ママは私を責めたりしないで、謝ってくれる。それが、余計につらい。



「ううん、葵くんの幸せは、私の幸せなの。私は葵くんには邪魔だったんだよ、最近ではお互い惰性でしがみついてたから、おかしくなったのかもしれない」



「でもね、絵里ちゃん」



「なあに?」



「それでも葵は、絵里ちゃんのことだけを想ってるよ、ずっと」



ママはまだ、私たちを諦めていないんだと思った。
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