最高の恋の見つけ方
「私は、葵くんのために」


「葵のために?」



「ママだって、気付いてたんじゃないの?」


ママは黙ってうなずいた。


「絵里ちゃんは、葵がおかしくなってくのを、止めたかったのよね」



「葵くんは、私に執着して、勉強もしなくなって、部活もしょっちゅう休んで、私のこと、見張るようになった」



「友達とも遊ばなくなって、休み時間も私に会いにきて、どんどん情緒不安定になってったの」



「だから、突き放したの?」



「私のこと、嫌いになって、自由になって欲しかった」


「昔みたいな、皆の輪の中心で笑ってる葵くんに戻ってほしかったの」
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