月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】
つぎの日




コンコン



「瑠璃ちゃんあーそーぼー」

『うん!あそぶ…』

瑠璃母「こら!あなたまた来て。
               もう、こないでっていったでしょ!? 
                何回言えばわかるの?」



こ、この前?何があったんだ?



「私はただ瑠璃ちゃんと遊びたいだけで……」



バシッ



「!?」

『お母さん。やめて!??ちゃんに意地悪しないで!』

瑠璃母「意地悪!?変なこといわないでよ瑠璃
もその子と遊んじゃいけないって言っ
たでしょ!なんで1回で言ったこと聞
けないの!」



バシッ バシッ バシッ



瑠璃を殴り続けていた。なぜだ?この前までのお母さんとはまるで違う人のようだ。でも顔からいって明らかに同一人物だ。



『痛い、痛い、痛いよ。やめて。お母さん。ごめんなさい。ご、ごめんさない。ごめんなさい。』



お母さんはバシッっと部屋に音が響くほどたくさん叩いた。瑠璃は叩かれて、謝り続ける。



『ご、ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。』



ひと粒の涙を流しながら、綺麗で汚れていない











を。



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