月影の涙Ⅱ~私はただの人形~【完】
【爽side】

パンッ


ピストルが鳴る。


皆が一斉に走りだした。そこそこ速いな。
クラスでも体力自慢が揃っている。


俺達の方が断然速いけどな。どんどん突き放してきてるから、これは勝てるな。


ついて来れているのは俺と翔。


俺達で1位or2位になるのは決定だな。


爽「どっちが勝つかやな?」

翔「ぜってー負けねー。」

爽「俺も負けへんでー?」


そんな事を話していた最中だった。


亮「葉月ちゃーん。本気をだしてくれないと
怒るよー?」


は?何を言っとるん?本気?まず俺達についてこれてないやん。


亮「ちゃんとやってねー?」

葉月「チッ」


ダダダッ




ビュ-ンッ


抜かされてしまった。


爽「え?早くね?嘘やろ?」

翔「俺達もいくぞ。」

爽「ん、あ?おぉ。」


ダダダッ


俺達もスピードをあげた。


爽「はぁ、はっ、」


お、おいつかねぇー。早すぎ。


アナウンサー「葉月さん!今ゴールしました」


ま、(●´д`●)マヂカョ・・・


アナウンサー「爽さん、翔さん後300mです
頑張ってください。」



爽「ふっ、お先にー」

翔「は?え?」



先にゴールしてしまった。


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