太陽の雫Ⅰ~輝く光の中にいる君へ~【完】

ありがとう。……ね……


闇から開放したのは間違ってはいない。アラシも心のどこかでは光に行きたかったのかな。

ふと、アラシの顔を見ると優しく微笑んでいた楽しそうに、一生の眠りについた。

アラシ『ごめんね。』そして『ありがとう。』

心の中で思った。本当は星華の皆に言うつもりだった。

なぜかアラシに言いたくなってしまった。


晴「瑠璃……」


ふいに晴に話かけられた。

けれど皆の方は向かなかった。嫌、私が向きたくなかった。

そのまま何も言わず歩き出す。


晴「おい!瑠璃!!」


晴が私の名前を呼ぶ。他の皆は黙ってる。
でもこれ以上星華を巻き込むことは出来ない。

あの、楽しかった日々を思いだした。少ししか一緒には居られなかったけど、楽しかった。心の底から楽しいと思えた。

私はそれを忘れることは一生ないだろう。


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