学園世界のイロジカル
ナミのうつくしゅう笑顔に見惚れてしまいそうになるけど、内容的には見惚れるもなにも、目を思いっきり反らしたい内容だ。




私はそんな思いを表情にそのまま浮かべてしまっていたらしく、気付いたナミに強制的に手を繋がれ…




暖かい、藍色の光に包まれた。




移動魔法…だったっけ、これ。



…私がたった1度だけ、使えた超能力。



けどこれは魔術…なんで私が…?




そこまで考えに至ったところで、先程とは違うちょうどいい温度の空間にいることに気が付き、少し目を開ける。




「…ここは、どこですか?」



「練習室だ。半世界には数えきれないぐらいの練習室の施設があるが、ここはその中でもトップレベルに大きい」





柊はそう言い放つと、近くのinformationと書かれたところに座っている、明らか人間界のショッピングセンターを参考にしているであろう制服を身に包んでいるお姉さんに一言二言話していた。



するとお姉さんは柊の言葉を聞くや否や驚きを隠せないような顔をし、すぐにぺこぺこしながら鍵みたいなものを柊に渡す。





「おし、行くか」



「…あんた、何しゃべったらあんな態度とられるの」



「忘れたのか、一応俺は第一席様だ」




…ごめんなさい、忘れてました。

こいつが半世界中の老若男女問わず尊敬の目で見られる立場にいる五傑席トップ様だってこと、忘れてました。


そしてちなみに私たち5人中3人が五傑席メンバーだってことも、さらにもう1人はとてつもない天才だということも忘れてました…!




た、確かになんか周りから視線を感じる!絶対気のせいじゃないよね…!?




「は、早く行こう、練習室!ね、ね!」



「あれ、椿がそんなに熱心だったとは、私知らなかったよ。

よし、たくさん練習しようね!」


「う、うんうんうん!分かったから早く行こう!!」



ナミと柊は私を不思議そうに見てたけど、龍矢はまるで私の思考を理解しているかのようににやっと笑った。



零も「あー…」とつぶやいて、龍矢と目を合わせていたりして。
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