学園世界のイロジカル
「椿っ…!」




零が表情をかたくさせながら私に話しかけてるってことは分かる。



けど、その声に私は返事できないでいた。




ポイセの時計は狂うことなく、刻一刻と残酷に時をつないでゆく。





【19:10】




このままじゃ、もう間に合わない…!




今にも2人の間に飛びかかりそうな私を、零が無言で止める。




分かってる。



分かってるよ。





私がこの2人の間に入ったって、なんもできないことぐらい、分かってるよ。






半世界でトップ争いをする強さを持つ2人に、いくら体力があるからとはいえ勝てるわけない。


これは、ただのケンカじゃないんだから。






でも…でも、



ナミが転送魔法で送られた後の2人を見ていたら…こんなの、信じられない。





2人は確かにライバルなのに。




こんな手を使ってまで…会長になりたかったの?



ナミ…




< 87 / 533 >

この作品をシェア

pagetop