クールガールと獣《ケダモノ》くん
「なークールガールの名前は?」


「柴又 結衣。
つーか珍しいじゃん。
恭が名前気にするの。」


「なんだかすっげえ獲物だから。」


柴又 結衣…か。






今日、いつものように
保健室に登校した。


教室は嫌い。


「…はよ。」

「恭二、たまには教室行けよ。留年するぜ?」


「留年なー。いいかも。」


2年に上がれたのも
奇跡なんだし、留年くらい別にいーや。


「なー恭二。
クールガール知ってるか?」


突然、そんなことを言った弘平。


クールガール。


笑わない。泣かない。
怒らない。

「あー、なんとなく知ってる。
有名だよな。」


「お前に似てるやつなんだよ。そいつ。」


俺に?


「本当は弱虫なのに、
それにきづかないようにしてて。
感情のないふりして、
死人みてえな面してるやつ。」


なるほどなー。


「そいつ可愛い?」


「まあ、可愛いんじゃね?」


「ふーん。」


弘平がそう言うから、
興味が沸いた。


俺とおんなじ女がどんなやつなのか知りたかった。


そろそろ、新しい獲物を見つけたくなったとこだし。


女なんかキスすりゃ落ちる。


そう思ってた。




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