クールガールと獣《ケダモノ》くん
しばらくして着いた場所は、名の知れたブランドの洋服のショップ。


「ん~、結衣に合う服はどれかなー。」


「何する気?」


「これだな。」


ボーダーのワンピースを手に取り、レジに向かってしまった。


何してるのよ…


戻ってきた、佐原恭二は
何やら考えてまた歩きだした。


「ねえ、一体何する気?」


「そんなワインだらけじゃ、恥ずかしいだろ。
着替えるんだよ。」


「まさかそのために服買ったの?」


「そーゆうこと。」


「頼んでないわよ。」


「そーゆうときは可愛くありがとーってゆうの。
可愛くねーの。」


ぷにっと頬を掴んだ。


意味わからない。


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